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末期がんの父と花嫁

東京・日野店/池田さんのブログから⇩

 

 

こんにちは、再現美容師の池田友季子です

私は再現美容師のお仕事の傍らウェディングのヘアメイクのお仕事もしており、まさに二足のわらじを履いています。

なんとなく、このような部類のお仕事はひとくくりに人を綺麗にする『美容師』とか『美容業』という感じに簡単に片付けられてしまう印象なのですが、
私が思っている自分の仕事は、再現美容師はQOL(生活の質)をサポートするお仕事で、ウェディングのヘアメイクのお仕事は人生の節目のお手伝いをするお仕事だと思っています。

再現美容師としてがん患者さまと接することは多いのですが、今回、ヘアメイクのお仕事を通じてがん患者さまに関わることとなりました。

『人生の節目』

人生の節目もいろいろな場面はありますが、今回はとても感慨深いものでした。

 

 


午前中にもかかわらず初夏を思わせるような気温と青い空。

5/15、私はタキシードを着た新郎とウェディングドレスを着た新婦とともに長野県のとある病院に向かっていました。

本番の挙式は6月上旬。
今回担当をさせていただく新婦の父は末期のがんを患っていました。
新婦父の体調を考えて日程を早めた式でしたが容態が悪くなり写真だけでもドレス姿で一緒のところを残したいというご希望で、急遽病院で前撮りを行うこととなりました。

本来、体調が思わしくないお父さまの為に病院内での撮影許可をいただいていたようなのですが、そこの病院は隣に公園がありお天気も良かったのでご家族のご希望で病院の中での撮影ではなく外の公園での撮影に変更となりました。

病院に到着して公園に向かうと、そこは想像よりもはるかに広く綺麗にお花が植えてある景色が綺麗な公園でした。
そしてその公園の中で、いつもはベッドの上で寝たきりであろう新婦の父が自前のスーツを着てウェディングドレス姿の娘を待っていました。

『どぅ?ドレス姿、似合ってる?』

いつも通りに気さくに父に話しかける新婦。
その横で車椅子を待機させている母が父を気遣うのですが、
『大丈夫。』と、か細い声で一言。
気丈に振る舞い車椅子には乗りませんでした。

その父の姿は自前のスーツはだいぶ緩く黄疸も出ていて立っているのもかなり辛そうでしたが、ウェディングドレス姿の娘を前に父親としての思いが辛い身体を奮い立たせていたようにも感じました。

初夏を思わせるような青い空、そしてその奥にはぐるっと囲むように見える山脈の景色。

足元の白い道の両側には綺麗な色とりどりのお花が咲いていて、まるで『バージンロード』のようにその道は長く伸びていました。

そんな素敵なバージンロードをほんの数歩ですがゆっくりゆっくりと歩くウェディングドレスの娘と父の姿はとても感動的な光景でした。

残念ですが挙式でバージンロードを一緒に歩く夢は叶いません…

暑い中での撮影でしたので20〜30分で終わりましたが、この撮影はご家族にとって忘れられない大切な思い出の時間になったことと思います。

そして、私も人生の大切な思い出のお手伝いに関われたことに何よりも嬉しく思いました。

 

最後までブログを読んでくださりありがとうございます。

今回は、アトリエでのお話ではなくちょっと違ったウェディングのお話を綴ってみました。

そこでふと、気づいたこと。

いままで深く考えたことがなかったのですが、ウェディングのヘアメイクは再現美容師とは違うお仕事なのですが、『サポートする(お手伝い)』ということで言えば同じなのかもしれないぁ〜なんて、そう思いました

 

 

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