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自然な医療用ウィッグ

喜び 悲しみ 患者と共に 医療用かつらで支える

医療用かつら調整「再現美容師」

 
 3月13日の朝日新聞に、大宮店の毛内英克さんが紹介されました。
 
抗がん剤の副作用や病気などで髪を失った女性がつける医療用ウィッグ(かつら)をカットし、その人らしい姿をよみがえらせる「再現美容師」。さいたま市大宮区でヘアサロンを開く毛内(もうない)英克さん(51)は、専門のNPOで認定を受けた埼玉県内唯一の存在だ。これまで千人もの人たちを受け持ち、一緒に喜びや悲しみと向き合ってきた。
忘れられないのは初めてのお客さん。その女性は家族で訪れ、残っていた髪もばっさり切った。ウィッグ作りに必要なことだが、割り切れるものではない。目には涙を浮かべていた。
1年後、治療が終わりウィッグを外す日が。髪を整えてあげると、笑顔で店を後にした。これが原点になっている。
だが、こうした喜びだけではない。ウィッグを調整して絵が青で帰った女性が数ヶ月経っても来ない。ある日、夫が来た。「再発して亡くなりました」。治療がかなわなかったり、再発したり……。そんなことが続くとやり切れなくなる。
それでも力を与えてくれる時がたくさんある。昨夏は中学生の時から通っていた女性が久しぶりに元気な姿を見せてくれた。先日は母が髪を切り落とした後、一緒に来た会社員の息子が「今までお母さんに何もしてこなかったから」と毛内さんにウィッグ代を手渡した。母はただ泣いていた。
再現美容師になったきっかけは、美容師のいとこと先輩が相次いで肺がんで亡くなったことだった。美容師によるがん患者の支援のNPO日本ヘアエピテーゼ協会で研修を受け、認定されて12年から活動を始めた。
数十万円のウィッグがある中で、支援が目的の同協会のウィッグ「ヘアエピテーゼ」は一律12万円で1年間の無料調整が付く。それでも負担が大きい。静岡県や東京都港区は補助制度を導入。さいたま市に女性を求める活動も始めた。
毛内さんは「お客さんの亡くなった時など、普通の美容師ならせをわなくていいものを背をってしまったと思うこともある。でもまたあ笑顔を見たときの喜びも大きい」。生えてきた地毛とウィッグをうまく合わせる方法など、再現美容師ならではの技術もたくさん備えているので「不味そうだんっしてほしい」という。
サロンはさいたま市大宮区土手町3の209の2の「K’Palette(ケーパレット)」(0120・266・061)。
 
 
 
問合せ先は
ヘアセゾンK Palette、電話0120(266)061。
電子メールはh.a.hide@ezweb.ne.jp
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