報道資料

HOME | 報道資料 | 資料43

自然な医療用ウィッグ

脱毛の悩みに寄り添う

医療用ウィッグを提案する美容師

おしゃれ用とは異なる医療用ウィッグを一人ひとりに合わせることで自然な仕上がりに

現在、日本人の二人にひとりはガンにかかるといわれています。治療の過程で髪の毛が抜けることがあり、見た目に変化が表れることもあります。病気により外見が変わり心を痛めている人を美容師という立場でサポートしているのが、「ヘアスタジオFine」の保坂祐美子さんです。

「患者さんにとって、治療はもちろん髪の毛を失うことも初めての経験であることがほとんどです。脱毛に関しては、治療前に医師などから説明がありますが、不安は大きいことでしょう。私どもでは『治療で髪の毛を失う前から、治療が終わって自分の髪の毛で暮らせるようになるまでずっと寄り添うこと』をモットーにしています」

保坂さんは自身が大病を患ったのをきっかけに、医療用ウィッグについて知りました。美容師として役に立てるのではないかと、日本ヘアエピテーゼ協会が実施している「かつらの学校」の授業を受け、医療用ウィッグについて専門的な知識と技術を身につけました。

保坂さんが扱っている医療用ウィッグ「ヘアエピテーゼ」は、用いる素材や工程にこだわり精巧に作られています。特に地肌にふれる部分は通気性や収縮性に優れ、装着した時のフィット感を高めています。また、より自然に近づけるためにキューティクルに似た加工を施した人工毛と人毛をミックスしながら1本1本手作業で植えるなど、本物の髪のような風合いを出しています。

また、SMLのサイズ展開に加え、髪色も3色から選ぶことができます。さらに頭の形に合わせて調整し、カットなどを加えて希望のヘアスタイルに整えていきます。「一人ひとりに合ったウィッグを提供することで、自然な仕上がりを目指すことができます」

 

医療用ウィッグを通して患者や家族に寄り添い、社会復帰を支える

保坂さんのもとでは、治療に向けて髪をカットするところから、医療用ウィッグの用意、使用中のウィッグの調整、そしてもう一度生えてきた自身の髪で生活するときまでトータルにサポート。親身に寄り添うことで、治療に前向きに取り組み、病気を乗り越え新しいスタートを切る手助けをします。カットや調整などは一年間、無料で受けることができるのも心強いポイントです。

とはいえ、医療用ウィッグを作りにきた人からは、また髪の毛が生えてくるのか案じる声も聞こえてきます。

「治療に向かう不安を少しでも和らげていただきたいので、美容室に来たときはリラックスして、気持ちを切り替えてもらえるような雰囲気づくりを心掛けています」

健康な人にとって美容室にいくのは楽しみなものです。そんな気分を味わってもらえるように、メンテナンスをする際は、「ウィッグをはずさすにできるケアは、着用した状態で行います。そのため、自分の髪を切ってもらっているような感覚になると思います」と保坂さん。施術に際しても、細やかな心遣いを大切にしています。

以前と大きく違わぬ様子で日常を過ごせることは、「ご本人だけでなく、その家族を支えることにもつながるのでは」と考えているそうで、実際、家族が安堵しているようでうれしいといった言葉を耳にすることもあると言います。

「昨今は、治療しながら会社勤めを続けるなど社会生活を営む方が少なくありません。医療用ウィッグの必要性は高まっていると感じます」
 

 

まずは試着してみよう。治療に向かうときの不安を減らせるはず。

おしゃれ用のウィッグをつけている人がメンテナンスに来ることもあり、「残念なことに、医療用ウィッグを扱っている美容室はそんなに多くないのではないでしょうか」と保坂さん。できるだけ多くの人に、その存在を知ってほしいと思いを語ります。

「治療で髪の毛を失った方に対応できるように、そしてできるだけ喜んでもらえように、情報収集や技術の向上に努めています」

保坂さんのサロンでは、医療用ウィッグ「ヘアエピテーゼ」を無料でフィッティングすることができるので、一度試して詳しく話を聞いてから、購入を決めることができます。治療前から自分の髪の毛が生えてくるまで、1年間の無料サポートがついた12万円(税抜き)+ウィッグケアセットの費用については、がん保険が利用できる場合や、一部の自治体では助成金を用意しているところもあります。メンテナンス費用も含まれているので、1年間美容院に通う場合のコストと比較して検討するのもいいかもしれません。

「ご病気でつらい思いをされている方々が、いつものようにおしゃれを楽しみ、明るく過ごしていただけるようにお手伝いをいたします。ただヘアスタイルを整えるだけでなく、医療用ウィッグについてご相談をたまわり、ご要望に合わせてより良いご提案をいたします。お一人で悩まず、私たちのような美容師がいることを知っていただけたら幸いです」

NPO法人 日本ヘアエピテーゼ協会 報道資料